オリジナル絵本のこころよいトップへ オリジナル絵本 妖精は
やさしいタッチで描かれた絵本です
誕生日、入園入学、ひな祭り等にどうぞ

オリジナル絵本のこころよい 妖精     レンゲの花の首飾りをあんでいると、
    チョウに導かれて妖精の国へ。
    お姫様と王子様の婚約のために活躍する物語。
    巻末にはお花図鑑もあります。
妖 精

価格 3,150円
(税込み、送料500円)
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     あやかちゃん
     はなのようせい



え・しゅとう じゅんこ ぶん・ダイアナ コリー
     やく・いけの そのえ
妖精 P1 あたたかい はるのひです。
モクレンの うすむらさきいろのはなが うたっています。
スミレも タンポポも ほほえんでいます。
あやかちゃんは ちかくの のはらに
はなをつみに いきました。
ピンクの じゅうたんを しきつめたような
レンゲのはなで いっぱいの のはらです。
あやかちゃんが レンゲのはなで
かわいいくびかざりを あんでいると
うつくしい ちょうちょが とんできて いいました。
「あなたが 
あやかちゃんですね。
ずっと さがしていました。
どうか わたしのはなしを きいてください。」
妖精 P2 「じつは わたしのすむ ようせいのくにのおうじさまが
おきさきを おえらびになる ぶとうかいを
ひらくことになりました。
ところが ユリのようせいに うらないをしてもらうと
そのよる ようせいのくにに とても ふきつなことがおこり
くには ほろびてしまうだろう というのです。
ようせいのくにを すくえるのは 
あやかちゃんというなまえの
5さいの おんなのこだけだとも。
ユリのようせいの うらないが はずれたことは
いちどだってありません」
あやかちゃんは ちょうちょのはなしに
ちょっとおどろきました。
でも こまっているちょうちょが きのどくになり いいました。
「わたしに できることなら ぜひ おてつだい させてください」
ちょうちょは たいへんよろこんで
「それでは さっそく まいりましょう」
と はるかぜに のって まいあがりました。
妖精 P3 やがて にじいろの きりが たちこめてきて
ちょうちょは そのきりの なかに きえていきました。
あやかちゃんも きれいで よいかおりのする
きりのなかに はいっていきました。

きりが すこしずつ はれてくると
あやかちゃんの めの まえに
うつくしい ばらのアーチが あらわれました。
そして そのむこうには 
あやかちゃん
いままで みたこともないような
あいらしい はなぞのが のぞいていました。
「さあ ここが ようせいのくにです。
この はなかんむりを かぶってください」
妖精 P4 ちょうちょが はなかんむりを
あやかちゃんのあたまに のせると
あやかちゃんは みるみる ちいさくなりました。
そして きれいな スズランの はなびらで できた
かわいらしいドレスに つつまれました。

あやかちゃんは うれしくなって あたりを みわたしました。
すると あちこちの はなかげに
かわいらしい ようせいの すがたが ありました
妖精 P5 ようせいたちは みな こんやの ぶとうかいに そなえて
おけしょうの さいちゅうでした。
ツキミソウのようせいは つややかな クリームいろのドレスに
おそろいの かわいらしい くつをはき
クリームいろの アイシャドーをつけて
とても みりょくてきです。

マリーゴールドのようせいの きんいろのドレスも
うっとりするほどの うつくしさ。
かがみの まえで サッシュを しめてもらっているのは
ポピーのようせい。
あやかゃん
すてきな ようせいたちに ただ みとれるばかりでした。
妖精 P6 そんな はなのようせいたちの なかで
ひときわ きよらかで うつくしいのが
バラのようせいでした。
あやかちゃん よくいらして くださいました。
ぶとうかいが ぶじにおわりますように みとどけてください」
バラのようせいは 
あやかちゃんのてをとって いいました。
「バラのようせいさん。そんなに しんぱいしないで!
きっと おやくに たてると おもいます。
どうぞ あんしんして ぶとうかいに いらしてください。」
あやかちゃんは ちからづよく いいました。
あやかちゃん ありがとう。
これで あかるい きもちで ぶとうかいに
いくことが できそうです」
妖精 P7 そのころ おしろの そばにある
おおきな カシのきの あなにすむ クモのまじょも
ぶとうかいにいく じゅんびを していました。
クモのいとで おった くろいドレスと あかいめが
ろうそくのひかりに あやしく ひかっています。
「この まほうのかめんを かぶれば
どんなに よごれたこころも かがやくばかりの うつくしさ。
おうじさまも むちゅうになるはず。
おきさきに なったら このくにを のっとって
わたしの おもいのままに してしまおう」
まじょは あやしく わらいました。
妖精 P8 こがねいろの ゆうひがしずみ
あたりは すっかり よるのけはいに つつまれました。
さあ ぶとうかいの はじまりです。
つきのひかりに てらしだされた
ふしぎな ひろばに あつまった ようせいたちは
おもいおもいの うつくしい ドレスを みにまとい
それはそれは はなやかです。
あやかちゃんは ゆめのような ぶとうかいを
ちょうちょといっしょに きんいろのクッションにすわり
ながめていました。
うつくしい ようせいたちの なかでも おうじさまは やはり
バラのようせいの きよらかな うつくしさに
こころを うたれました。そして
「わたしの おきさきは このかたをおいて ほかにいない」
と おもうのでした。
かろやかに ゆうがに おどる おうじさまとバラのようせいの
すがたに だれもがみとれ おにあいだと ささやきあいました。
妖精 P9 「ダンスの おあいてに えらばれるのは わたしのはず」
と じしんたっぷりだった クモのまじょは
かめんの おくで おそろしい キバを むきました。
そして バラのようせいと おどっている おうじさまに
しずかにちかずいて
めにみえない クモのいとを まきつけたのです。
すると おうじさまは ふらふらと バラのようせいの
もとをはなれて クモのまじょと おどりはじめました。

「くろいドレスのかたって いったい どんなかたなのかしら」
あやかちゃんが そうおもいながら ふたりに ちかづいたとき
まじょは 「しまった」と おもいました。
まさか ここに にんげんが いるとは
おもっても みなかったのです。
まほうのかめんも にんげんには つうじません。
あやかちゃんには うつくしい かめんを とうして
らんらんとひかる あかいめが みえたのです。
妖精 P10 あやかちゃんは おもいきり おおきなこえで さけびました。
「おうじさま! くろいドレスのかたは きけんです」
おうじさまは はっとわれにかえり けんをぬきました。
まじょは かめんを むしりとると まほうのつえを ふりあげて
おうじさまのけんを たたきおとしました。
あやかちゃんは むちゅうで
おうじさまの おとした けんを ひろって
クモのまじょに なげつけました。
けんがあたると クモのからだは けむりと ともにきえうせて
くろいドレスだけが のこりました
妖精 P11 おうじさまは あやかちゃんに かけよりました。
「あぶないところでした。
よく クモのしょうたいが わかりましたね」
「ありがとう。たいせつな わたしたしの おうじさまと
うつくしい ようせいのくにを すくっていただいて」
と バラのようせいも なみだを いっぱいためて いいました。
おうじさまは 
あやかちゃんに いいました。
こんやは ほんとうに ありがとう。
おかげで たいせつなひとを みつけることが できました。

おうじさまと バラのようせいは
まもなく けっこんすることに なりました。
あやかちゃんは ふたりの けっこんしきの ようすを
おもいうかべて とても しあわせな きもちになりました。
きっと どんなにか はなやかで うつくしい ことでしょう。
こうして おうじさまは すばらしいおきさきを みつけることができたのでした。
妖精 P12 いつしか そらも うすべにいろに そまっていました。
やがて どこからか ちょうちょのひく かぜのばしゃが
やってきました。
あやかちゃんが まつもとのいえに
かえるときが きたのです。
「さようなら おうじさま。さようなら バラのようせい」
「さようなら 
あやかちゃん
わたしたちの けっこんしきには きっと いらしてくださいね」
あやかちゃんは うなずきました。

あやかちゃんは ばしゃのなかで
おみやげに もらった つつみをあけてみました。
なかに はいっていたのは うつくしい オルゴールでした。
ふたを あけると おうじさまと バラのようせいが ぶとうかいで
おどった きょくが ながれてきたのでした。
妖精 P13 あやかちゃん


 おたんじょうび おめでとう。
 お花のようせいのようにやさしい 
 女の子になってね!
                                                     

     パパとママ
より 
妖精 P14  妖精 P15
 
妖精 P16
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